貧血が再発を繰り返すかどうかは原因によります。最も代表的な貧血は鉄欠乏性貧血ですが、これは鉄剤を服用する事で症状が消えます。
しかし鉄が欠乏した原因が改善されていなければ、鉄剤の服用をやめることでしばらくすると、症状がまた現れるようになります。
鉄欠乏性貧血の原因としては、胃腸障害による鉄吸収の悪化や偏った食生活、消化器系の病気やひどい生理による慢性出血などがあります。貧血の治療は欠乏した鉄の補給も大切ですが、原因を取り除く事が最も大切な事なのです。
鉄欠乏性貧血の患者さんは、担当医に鉄が欠乏した原因をよく確かめ、再発しない方法を医師と相談しておく必要があります。
鉄が欠乏する以外に、ビタミンB12の欠乏でも貧血は起こります。特に手術で胃を切除した患者さんはビタミンB12の吸収が困難になり、悪性貧血を引き起こしてしまいます。
体内にはある程度のビタミンB12が蓄えられていますが、胃を切除してそのままにしておくと5年ほどでビタミンB12を使い切ってしまうため、定期的にビタミンB12の注射をしなければなりません。
もし悪性貧血が発症してしまった場合は、ビタミンB12の注射を最初の1週間は毎日、その後一年くらいは1〜2ヶ月おきに、あとは半年に1回くらいの割合で根気よく続ける必要があります。
再発を防ぐには、症状がなくなっても医師の指示を守り、途中で治療を中断しない事が大切です。
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