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貧血は再発するの?

薬剤師のイメージ <この記事の著者>
 メディカルアーカイブ所属
 薬剤師 松田俊浩※

目次

※当サイトは医療専門職が監修した貧血に関する情報を提供していますが、インターネットや本の情報だけで自己診断するのは大変危険です。疑われる症状がある場合は専門医を受診する必要があります。貧血の原因は様々あるため、まずは内科を受診することをお勧めします。

貧血の原因を理解する事が大切

 貧血が再発を繰り返すかどうかは原因によります。最も代表的な貧血は鉄欠乏性貧血ですが、これは鉄剤を服用する事で症状が消えます。

 しかし鉄が欠乏した原因が改善されていなければ、鉄剤の服用をやめることでしばらくすると、症状がまた現れるようになります。

 鉄欠乏性貧血の原因としては、胃腸障害による鉄吸収の悪化や偏った食生活、消化器系の病気やひどい生理による慢性出血などがあります。貧血の治療は欠乏した鉄の補給も大切ですが、原因を取り除く事が最も大切な事なのです。

 鉄欠乏性貧血の患者さんは、担当医に鉄が欠乏した原因をよく確かめ、再発しない方法を医師と相談しておく必要があります。

3分でわかる!貧血の原因とは





治療を途中でやめない事が大切

 鉄が欠乏する以外に、ビタミンB12の欠乏でも貧血は起こります。特に手術で胃を切除した患者さんはビタミンB12の吸収が困難になり、悪性貧血を引き起こしてしまいます。

 体内にはある程度のビタミンB12が蓄えられていますが、胃を切除してそのままにしておくと5年ほどでビタミンB12を使い切ってしまうため、定期的にビタミンB12の注射をしなければなりません。

 もし悪性貧血が発症してしまった場合は、ビタミンB12の注射を最初の1週間は毎日、その後一年くらいは1〜2ヶ月おきに、あとは半年に1回くらいの割合で根気よく続ける必要があります。

 再発を防ぐには、症状がなくなっても医師の指示を守り、途中で治療を中断しない事が大切です。

70%以上の貧血は食事で改善



関連論文
 初診で貧血を診た場合 日本内科学会

 貧血の病態と治療 日本内科学会

 日本人女性の貧血 最近の動向とその成因 臨床血液2004

 貧血の分類と診断の進め方 日本内科学会



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薬剤師のイメージ
<この記事の著者>
 メディカルアーカイブ所属 薬剤師 松田俊浩※
<著者の略歴>
 貧血全般はもちろんのこと、血液の病気や栄養学を専門として活動しており、貧血の正しい知識や食事療法の指導を行っている。