特殊な貧血としては再生不良性貧血や骨髄異形成症候群、白血病などがあります。これらの貧血は骨髄での血液の造る働きが低下する事によって起こるものなので、鉄欠乏性貧血のように赤血球の減少だけでなく、白血球や血小板も減少します。
赤血球が減少することで貧血が起こり、白血球が減少することで感染しやすい状態に、血小板が減少することで出血しやすい状態になります。そのためこのような特殊な貧血の際には、一般的な貧血の注意点に加えて感染や出血に対しても注意する必要があります。(ただし、病気の種類や時期、治療の影響などにより程度は異なります)
白血球は細菌やウイルスから体を守る免疫機能の中心的な役割を果たしています。そのため白血球が減少すると免疫機能が低下し、健康な人には何ら問題のない細菌でさえ重い感染症を引き起こす事があります。
感染は全身に起こる可能性があり、感染すると発熱や咳、たん、喉の痛み、下痢、肛門の痛み、排尿時の痛み、尿のにごりなどの症状が起こる事があります。日常感染を予防するには以下のような注意点があります。
血小板は血管の傷を塞ぎ、出血を止める働きがあります。そのため血小板が減少すると、皮膚や粘膜などの柔らかい部分に出血斑ができたり、傷口からの出血が止まりにくくなります。よく起こる症状には、鼻出血や歯肉出血、皮下出血、月経時の出血量の増加などがあります。
ちょっとした刺激でも出血しやすく、また止まりにくくなるので、なるべく刺激を避けて出血を予防しましょう。出血を防ぐには以下のような注意点があります。
治療による薬の服用は長期間に及ぶ事があります。症状などから自分の判断で服用をやめたり量を調節したりせず、担当医に相談するようにしましょう。また自覚症状がなくても、病状の悪化防止や状態の確認のために定期的に受診するようにしましょう。
再生不良性貧血の病態と治療 日本内科学会2006 悪性貧血 日本内科学会2014 巨赤芽球性貧血 日本内科学会2006 慢性リンパ性白血病 臨床血液2018 |
アクセスランキング | ||
---|---|---|
1 | 鉄分の多い食品はこれだ!食生活で鉄分を効果的に摂取しよう | ![]() |
2 | 症状は全身に現れる!私の症状は当てはまる? | ![]() |
3 | 鉄分の吸収量が数倍の差!ヘム鉄と非ヘム鉄とは? | ![]() |
4 | 原因はこんなにある!私はどれに当てはまる? | ![]() |
5 | なりやすい人はどんな人?私はなりやすい? | ![]() |
6 | 脳貧血って一体なに?原因・症状と正しい対処法 | ![]() |
7 | 検査は何科で行う?検査時間は? | ![]() |
8 | 貧血の検査と数値の見方 | ![]() |
あわせて読みたい貧血トピックス | |
---|---|
生理による貧血はどうにもならないの?予防するには? | ![]() |
男性は重病の可能性大!消化管の疾患を疑うべし | ![]() |
妊娠するとなりやすいの?赤ちゃんは大丈夫? | ![]() |
一日に必要な鉄分量はどのくらい? | ![]() |
立ちくらみと関係あるの? | ![]() |
低血圧と関係あるの? | ![]() |
鉄鍋を使って効率的に鉄分を摂取しよう | ![]() |
ヘモグロビンの基準値はどれくらい? | ![]() |